こんばんわ、クルミです。
とてもお天気の良い一日でしたが、小さな姉妹と家にこもっていました。
日中はやりたいことがなかなか進みません。
夜みんなが寝てからだとなんでもスイスイはかどりますが、睡眠時間が削られる・・朝活に切り替えた方がいいのでしょうかね。
話は変わりまして。
出産の思い出・・・人それぞれ、様々なエピソードがありますよね。
私は、二人の子供を帝王切開で出産しました。
自分の思い描いていた出産とは、違う展開になったのでした。
その時の事を思い返してみました。
帝王切開になった理由
長女を妊娠して、順調に臨月を迎えた私。
仕事を退職してからは、病院のマタニティビクスやマタニティヨガにも参加したりと充実していました。
赤ちゃんの成長も問題なく、あとは陣痛を待つだけ・・・といった感じでした。
40週を3日も過ぎてからのの検診で、もう明日に出も促進剤を使って出産しましょうという流れになりドキドキしていたその夜に破水したのです。
病院に着いてNSTを始めて少しすると陣痛が始まりました。
なんだか、陣痛の感覚がいきなり短かったような記憶なんですよね。
痛みをこらえながら、あれ?今陣痛始まったばかりなのに感覚短くない?って冷静に考えてる自分がいまして。
それはそれは痛くて。世の中のママさん達なんでこんなの耐えられるの?無理!もう無理!と序盤から感じていましたね。
すると、何かのブザーが鳴って助産師さんが駆け寄ってきて、体の向きを変えたらブザーは鳴りやみました。
また少しするとブザーが鳴って助産師さん数名が走って来て。
「赤ちゃんの心拍が低下しています。赤ちゃん苦しいみたいなんだけど、クルミさんの子宮口はまだまだ開いていないので・・・帝王切開になります!」
・・・もう何が何だかわからない展開で。
医師も到着し、夫は何やらサインをしている。私は陣痛で苦しみ。周りはバタバタしてきた。
あっという間に手術室に運ばれて、麻酔をし、真夜中に帝王切開手術は始まりました。
そう、私が帝王切開になった理由は、陣痛中の赤ちゃんの心拍低下によるものでした。緊急帝王切開という事ですね。
術中、術後も辛かった
詳しいことは割愛しますが、真夜中の緊急帝王切開・・・術中も痛みなどもろもろ辛くて。
それでも、信頼できる先生と助産師さん達のおかげで無事に長女を出産する事ができました。
取り上げてもらってすぐに、私の顔の横に長女を連れてきてくれて、顔を確認した瞬間涙がボロボロこぼれたのを覚えています。
かわいい鳴き声を聞いて顔を見ることもできて、あぁこの子がずっとお腹にいた子なんだ・・・と思い感動した気持ちと、人生初めてのしかも緊急の手術で震えが止まらなかったけれどなんとか順調に手術は進んでいるんだという安堵の気持ちでいっぱいでした。
術後、長女を抱っこしたり授乳したりでとっても幸せだったのですが、ふと襲う暗い気持ち。
どうして私は普通分娩ができなかったんだろう
夜になると、そんな気持ちでいっぱいになりました。
それに初めての出産で、これから始まる育児への不安も相まって、助産師さんの前で涙する不安定っぷりを発揮していました。
助産師さんのことば
上記の通り、夜中に様子を見に来てくれた助産師さんの前で泣いてしまった私。
手術になった時も一緒だったので一部始終知っていてくれたし、病棟の中で一番信頼できる人柄の方でした。
まさか手術になるとは・・・と不安定発言する私に、その助産師さんは優しいことばをかけてくれました。
帝王切開も、立派なお産なんだよ。普通分娩と同じで、きちんとしたお産なの。クルミさんが破水に気が付いてすぐに病院に来てくれて本当に良かったと思っているよ。無事に赤ちゃんが生まれる事が一番大事なの。クルミさんが赤ちゃんの命を守ってくれたんだよ。
もう、その優しいことばにさらに号泣でしたね。その日以来、どうして私は普通分娩できなかったんだろうと思うことはなくなりました。
自分がどう生みたかったかなんてどうでもよくて、赤ちゃんが無事に生まれてきてくれただけで幸せなんだなと思えました。
今思えばそれが当たり前なんですが、当時は出産直後で情緒不安定だったのかもしれません。
話のネタにできるようになった
産後、地域の赤ちゃんが集う会に積極的に参加していたのですが、みんなで輪になって出産のエピソードを話す機会がありまして。
他にも、初産のママ同士だと、出産の時どうでしたか~?という話題になる事が多々ありました。
やはり帝王切開だったという人は割合的に少なかったです。
そういった話題の中でも、自分の緊急帝王切開のエピソードをネタ的に話せる自分がいました。頑張っているわけではなくて。
それに、「帝王切開ってラクでいいですよねぇ~」って発言されてしまったという方もネットでは結構いるみたいなんですが、幸いなことに私はそういう事いう方に出会っていなくて。
皆さん優しい言葉をかけてくれたり心配してくれたり。
いや、1回だけ、親戚のおばさんが「帝王切開ならラクだからよかったわねぇ」って言われてたわ!笑
年配の方に多いのかな?そういう発想。まぁ悪意ないんで適当に流しましたが、母が「そんなことないんだよ!同じくらい大変だよ」とフォローしてくれたのがうれしかったですね。
次女の出産のときは
次女の出産は、必然的に予定帝王切開になりました。
術中術後と痛い思い出があったので、手術に対する恐怖はありましたが、前回のような不安定な気持ちは全くありませんでした。
予定帝王切開なので、出産日も決まっていて予定も組みやすく心の準備もできました。
が、今回もプチトラブルがあり痛みと恐怖の手術となりました。笑
ですがやはり取り上げられた時の感動はすごいもので、また術中に号泣してしまいました。
術後はやっぱりつらい
普通分娩をされた方も、出産後は本当に大変ですよね。
長い時間陣痛と戦って体力も消耗しているし、下の傷も痛そうで・・・。
産院でも皆さん円座クッション持参で移動しているのを見て、辛そうだなぁと思っていました。
帝王切開は、手術の翌日に歩かされます。
私は、手術当日も麻酔が切れてから痛くて痛くて、夜も眠れず朝まで唸っていました。
その状態でトイレまで歩く練習の辛さ。笑
そしてこれは個人差ありますが、麻酔の副作用の頭痛!二回目の出産はこれに数日間悩まされました。本当に痛くて育児できるのか不安になるほどでした。
退院するころにはすっかり良くなってるんですけどね。
ドラマ コウノドリで号泣
長女が1歳半を迎える手前に、綾野剛主演のコウノドリを見ていました。
確か、助産院で普通分娩をしたい!とこだわりを持つ妊婦が帝王切開になってしまうというお話の時だったと思います。
その時の先生のセリフ。毎回号泣していたドラマですがこのことばにはさら泣いた覚えがあります。
『自分の怪我や病気を治すためではなく、赤ちゃんの命を守るためだけに、命をかけて自分から手術台の上に乗るんです。帝王切開は立派なお産です。自然分娩も、帝王切開分娩も同じお産なんです。赤ちゃんが無事に生まれて、赤ちゃんに会えた時の顔は、みんなさっきのあなたと同じ表情なんです。ちゃんと産むというのはそういうことです。』
な、泣ける。
もうとっくの前に割り切れた事なんだけど、改めて言われるとグッときますね。
えぇ綾野剛好きになりましたよ、このドラマで。笑
まとめ
私は少しの時間ではありましたが陣痛を経験して思いました、自然分娩されたお母さん達、すごい!と。
あの激痛を長時間・・・本当に尊敬します!
自然分娩だろうが帝王切開だろうが、痛くてつらいのは変わらない!
どちらも素晴らしいお産なのです。
これから帝王切開の予定があるお母さんや、帝王切開で出産したけれどなんだか不安定な気持ちになっているお母さんが、偶然この記事を読んでくれて、少しでもモヤモヤした気持ちが晴れやかになってくれたら嬉しいなと思って書きました。
子育て、それぞれ頑張りましょうね。